日常生活の中で、着替えをする場面は多くあります。しかし、高齢者の中には、さまざまな理由から着替えを拒否することがあります。その結果、ご本人やご家族にとって負担が大きくなることも。本記事では、着替え拒否の原因とその対策について詳しく解説します。
1. 着替え拒否の背景を理解する
着替えはプライベートな行為であり、認知機能を必要とする複雑な作業です。例えば、パジャマのままで過ごしたり、外出着と部屋着の区別がつかなくなったりすることが、認知症の初期症状として現れることがあります。
また、他人に手伝われることが自尊心を傷つける場合も。子ども扱いされているように感じ、拒否反応を示すことも少なくありません。そのため、言葉遣いや態度に注意しながら、尊厳を保つ介助が求められます。
2. 着替え拒否の主な原因と対策
原因1:着替えの仕方がわからない
認知症の影響で、
- どの順番で服を着るのかわからない(実行機能障害)
- どのように服を着ればいいのかわからない(失行)
- 服を脱いでいたのか、着ていたのか忘れる(記憶障害) といった問題が生じることがあります。
対策:
- 服を順番に並べて、上から手に取れば正しく着られるように工夫する
- かぶりの服が難しい場合は、前開きの服を用意する
- 必要な部分だけ手伝い、できるだけ自分でできるように促す
原因2:介助されることで自尊心が傷つく
他人に手伝われることがストレスになり、拒否につながる場合があります。
対策:
- 「ついでに手伝っている」という状況を作る(例:洗濯物を片付けるフリをしながら見守る)
- 「暑いから」「寒いから」など、気候を理由にして着替えを促す
- できることを本人に任せ、指示ではなく提案の形で声かけをする
原因3:集中力が続かない
高齢者は集中力が低下し、途中で嫌になってしまうことがあります。特に冬場は衣類の種類が増え、着替えに時間がかかるため、疲れやすくなります。
対策:
- 一度にすべて着替えさせるのではなく、分割して着替えを促す
- ボタンが多い服を避け、ワンタッチテープ式の衣服を選ぶ
- ボタンを全部留めずに、一番上と下だけ介助する
原因4:身体的な問題がある
関節が動かしにくい、バランスを崩しやすいといった身体的要因が影響している場合もあります。
対策:
- 伸縮性のある服や着脱しやすい衣類を選ぶ
- 転倒防止のため、手すりを設置する
- 介護専門職に相談し、痛みの少ない着替えの方法を教えてもらう
3. 介護者が気をつけるべきこと
- 叱らない・急かさない 拒否されても、イライラして強制すると逆効果。本人のペースを尊重しましょう。
- 穏やかな声かけを心がける 「ちゃんとできますか?」ではなく、「このボタンを留めてみる?」と優しく声をかける。
- 環境を整える 着替えやすい服を用意し、必要に応じて福祉用具を活用する。
着替えの拒否は、さまざまな要因が絡み合って起こります。原因を理解し、本人の尊厳を守りながら、無理なくサポートしていきましょう。
この記事を書いた会社についての紹介
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